はんだえもん’s blog

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ゆとり教育とは何だったのか

対立構造というのは、異なる考え方を持つ大小の組織をうまく一つにまとめますね。
Aなのか、Bなのか、どっちなんだい。
と言ってるうちに、もう心底組織の一部になっている、という解釈に支配されている。
そう思う思わないではなく、気づいたらそう思ってしまっている、という状態を作り出せるのが、対立構造を作るメリットなんですね。

ゆとり教育についていまさら語ることも、
年配者と若者との対立構造を作り出してしまうことなのかもしれません。

2011年~13年にかけて脱ゆとり教育なる改革が行われて、終止符を打たれたゆとり教育ですが、目的は本来詰め込み型の暗記教育に対する教育理念の改革でありました。

その目的は見事果たされた訳だけど、不登校生徒の増加や社会性の育成失敗など新たな問題を引き起こした。

そもそも詰め込み暗記教育とはと考えると、冷戦時まで遡ります。
ソ連の宇宙開発技術がアメリカを上回るというような事があり、アメリカは教育制度改革を行った。

そこに何故日本が同調したのかわからないんですが、日本でもアメリカ式の教育方針が定着したらしい。有識者はその教育制度に反発する意見をしていた。

バブル崩壊と冷戦崩壊はほぼ同時期なんですね。
そこで日本政府はヨーロッパを中心とする世界経済機関から「労働時間を減らすように」圧力をかけられた「らしい」

これは個人的な解釈なんですけど、高度経済成長期の日本って、海外から見たらメチャクチャ脅威だったんじゃないかと思う訳です。

なんとか日本の成長を止めたかった。日本の高度成長を支えた労働時間の異常な長さ、これを押さえようとする全体的な意図があったのではないか、と解釈しています。

完全週5日制は新教育理念である「考える力の育成」に反する。
これを海外からの圧力であるとする論があります。

全てネット上の薄っぺらい情報なんですが、よく考えて全体をまとめるとあらゆる「歪み」の本質が見えてきます。

対立構造は社会形成に必要とされる接着剤と考えると、余計なヘイトジャンクに振り回されることなく相手のことを冷静に考えられるのではないかと思います。