アメリカとは
律令制はピラミッド式に身分を決めて責任と扶養のバランスを取るもので、計画的輿入れで相互の血の支配を行う統治方法だ。
民は王の支配下にあり、同時に王も民の支配下にある。ここから逃れようとしたのが中世の歴史だと考えられる。
民はいかに王の支配から逃れるかを考え、王はいかに民から逃れるかを考えた。
反乱を期に嫡流は他国の王と同盟し庶子が子を産む。王位を失っても他国の貴族となって処刑を免れる事ができた。
これを集めたのがドイツとフランス。
ドイツに集まった者はプロイセン王を立てて国家樹立、その爵位を与えさせた。
フランスに集まった者はユグノーとなって国王を傀儡とした。
記録を着ける習慣のない一般人は情報封鎖の中で敵を見失い、また王も見失った。
貴族を捕まえて生き延びた一部の人を除いて、大勢が軍としてアメリカで覇を争った。
アメリカの貴族を倒して独立したのがアメリカであって、アメリカは脱律令制、軍隊、民主主義の化身であり、にもかかわらず欧州貴族の干渉を受け続け実質的な身分制を作ってしまった。
自由の中に責任を見出だしたのが王であって、責任を負うことが許されなければ不自由の生存か死の自由のみが突きつけられる。
国というものは思っている程頑丈ではなく、思っている程脆くもない。そのようなバラバラで一塊の集団が国という組織そのものなのである。