はんだえもん’s blog

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価値と人、物を繋ぐ

価値というものは個人評価と、その承認によって成立する。

 

承認に至る過程として、これまでは人の序列化という方法で王様や法王を決めて価値を定めさせ、その他圧倒的多数を承認、納得させてきた。

 

そこで生じるのは貧富の差以前に、納得の度合いという差である。

 

奴隷など最下層の人間は、王や政権、中間層の定める価値基準を承認できない。

 

彼らが法や価値基準に従わない限り、組織として成立しえない。暴力や威圧で押さえつける、力を削ぐ、または殺してしまう。

そういう形で秩序を形成してきた。

 

暴力とは違う方法で、人を納得、承認させられないか、と産み出されたのが宗教や物語である。

つまり宗教や物語とは価値基準の納得、承認の為の装置であり、それは指導者が定める価値基準によって左右される。

 

結局は承認できない人達が生じて、人が死ぬことはないにしても組織としては排除する他なくなる。組織規模は縮小する。

 

抜け目ない完璧な価値基準などありえない。

それは人の数だけ欲望があり、それぞれの価値基準が存在するからである。

 

これからの組織形成とは、と考えると、承認そのものを中心とした最小規模の組織。これを繋ぐ。

 

排他的小規模組織を承認によって繋ぐ役割が必要となる。

これを考えたとき、神仏習合をやってのけた古代日本人の偉業に思い至り、鳥肌がたった。

 

価値の同質を見抜き、繋いでいく。共有していく。これが代々我々がやってきた本来の組織形成ではないだろうか。

 

その役割こそ貧富の「痛み分け」ではなく、承認共有化の労力こそ「痛み分け」すべきではないかと、またはできるのではないかと、そんな風に思うのです。